black boy

時計に目をやれば、もう7時を回っていた



『着替えよう…』



朝から女顔、と嫌なコンプレックスを抱えながらダラダラと服を脱ぐ



今日は何も無いといいなぁ…



そんなことを思いながら、ふと鏡に映る自分の姿を見る。



『治んないなぁ…』



鎖骨の下辺りに出来た、痛々しい傷跡。

出来たのは四年前。僕が中学一年生の時だ



『…はぁ』


何もかも嫌になりながらも、思い出す過去を頭から無理矢理消し去る。






僕の過去…


良い思い出なんてひとつもない





憂鬱


< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop