CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~

Present from a prince

篤人との時間は、本当にあっと言う間に過ぎてしまった

2人で見た海

2人で食べたお寿司

そして、ホテルまでの会話

本当に楽しくって、つい時間を忘れてしまった


「明日からのコンサートだけど、楽しみにしているよ!!」


ホテルの地下駐車場に到着した時、篤人が笑顔で言ってくれた

もう少し一緒に居たい

そんな気持ちになったけど、そんな事を言う勇気がない私は車を降りるしかなかった


そして迎えたコンサート当日

通路を埋め尽くす花束の数の中、大和マリナー一同って札のある花束を見つけ、私は警備員に控室に運んでくれるように頼んだ

勿論、優希や菜摘からも差し入れもあった

優希からはスポーツドリンクの他に、私が高校時代に好きだった木葉って言うケーキ屋さんのケーキが、沢山届けられていた

菜摘からは栄養ドリンクと、カツサンドの差し入れが沢山届けられていた

その他、日本やアメリカの企業からの差し入れなどが沢山あって、日本のファンからも沢山プレゼントが届けられ、マネージャーであるジェニファーは大忙しで動いている

そんな中で、私は控室で静かに寛ぎながら、今日のコンサートで唄う曲を流してもらい、頭の中で篤人の事ばかり考えていたのだった

日本を離れたら、再び篤人に会えるのはいつになるんだろう‥‥

メールや電話があったとしても、会えない事で疎遠になったりしないだろうか‥‥

思い出すのは、やっぱり初カレだった疾風との事だ

私がアメリカに行ってしまった事で自然消滅してしまった恋

そんな風に、私の恋が終わってしまうんじゃないかって思うと、気持ちは凹んでしまう

それに、篤人と会ったのは3回しかないのだ

たった3回しかないのに、篤人の気持ちを私に向けさせる事は不可能じゃないのだろうか‥‥

だからと言って、私には許された時間さえない

もっと日本に居たい

もっと篤人と過ごす時間が欲しい

そんな事を考えても、そんな事は無理だって事は自分が一番分かっている

考えてみたら芸能界に居る人達って、どうやって恋愛を成就させているのだろう‥‥

国内に居るなら、時間の合間を見計らって会う事は可能なのかもしれないけど、私の場合は?

世界と言う舞台で飛び回ってる状況で、どうやって恋を実らせれば良いのだろうか‥‥

ましてや篤人だって忙しい人だ

日本代表の選手でもある彼は、国内の試合の他に海外で試合をしたりするって言っていた

海外の試合なら、もしかしたら会える時間があるかもしれないって思ったけど、タイミング的に私と時間が被さる事は難しいかもしれないって言っていたっけ‥‥

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