猫又四郎の奇怪幻想見聞録



カラン、カラン



「あれ、野良さんじゃないですか。どうして此処へ?」


「え。えっと…来ちゃ駄目だった?」


「いえ、そんなことはありませんが」



まあいいです、どうぞ此方へ。

そう言ってカウンターへ案内してくれる猫又くん。


どうやら、昨日私は猫又くんの家で眠ってしまっていたらしい。

おまけに家まで送ってもらって……。
申し訳ない。

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