夏の日のラブソング





私は、お祖父様から譲り受けた軽井沢の別荘に一人避暑に来ていた。

別荘には、お手伝いさんが2~3人いて、口をそろえて『ようこそいらっしゃいました』と私を出迎えてくれた。


気持ちの良いこの気候。

本当にここに来てよかった。


来て数時間でもう、そう思えるほどに快適な此処を私は気に入っていた。



一通り別荘の中を見て回れば、お手伝いさんの一人が、



「マリナ様、あちらのビーチへお散歩に行かれたらいかがですか?」




そう言うので、



「そうね。ありがとう」




行ってみることにした。


正直言って、日に焼けるからあまり好まないのだが、せっかく避暑地に来ているのだ。

せっかくなのだから、海にも行ってみようと気が進んだため、私は海へと足を運んだ。



やはり、避暑地とは言えども夏は夏。

大つばのオシャレな麦わら帽子に、日傘を差していると言えども、砂浜や海の反射で熱いし、燦々と照っているために暑い。


けれども、



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