夏の日のラブソング





「…っ私だって!」






スイッチが入ってしまい、水遊びを始めていた。

バシャバシャと。
水が上がる。


それは、ただみているよりもすごく、綺麗だった。







――――――――
――――




息切れをしながら、砂浜に転がる私たち。




「――――久しぶりにこんなに遊んだ」

「…私は、初めてです」




騒いで、騒いで。
すごく楽しかった。

こんなに楽しかったこと、今までにあるだろうか?




「…そう言えば、俺、明日帰るんだよな」

「…私も、です」




たった。
たった3日だけの、自由。

許された時間を、私は。




「―――すごく、楽しかったです」

「そうか」

「こんな素敵な思い出、ありがとうございます」




十分に、満喫できた。

これ以上にない、幸せなひと時だった。





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