新 抱かない男の見分け方

【法則5】自分の気持ちより相手の気持ち

「相手の気持ちを大切にしましょう」。なんだか小学校の道徳の授業のようですが、人とのコミュニケーションで忘れてならない大事なことです。とくにつきあいが長くなるにつれて、“一番好きな人”から“自分を一番大切にしてくれるのが当たり前の人”に変化しがち。
 しかし、自分を一番大切にしてくれることは“当たり前”ではありません。そこのところをわかっていないと、恋にも結婚にもしだいに暗雲がかかってきます。誰だって自分が一番かわいいものです。でも、それを超える人が一生一緒にいられる人だと思います。それが人を愛するということなのではないでしょうか。
 抱いてくれる男が家事を手伝うのも、感謝や愛情の言葉を口にするのも、相手の気持ちを大切にしているから。いくら男性のほうが女性より体力が勝るといっても、一日の終わりに疲れるのは同じです。休日はゴロゴロしたい気持ちもあるでしょう。
 でも、そんな自分の気持ちよりも、相手の気持ちを優先できる。相手を喜ばせたいと思う。それが抱いてくれる男たちなのです。
 そして、それがセックスにも表れます。相手を喜ばせたいという思いから、丁寧で心のこもったセックスをします。抱かれる女も同じです。
 一方で抱かない男は、相手を愛している、信頼していると言いながらも、抱かれない女の気持ちを敏感に察しようとはしません。面倒くさい、飽きた、ほかに楽しいことがある、といった自分の気持ちを優先してしまうからです。

 ところで、女性の側も気をつけなければならないことがあります。普段は彼のことを大切に思っているけれど、思わず出る言葉は客観的に見ると自分優先の“お姫様セリフ”。そんなことが特に女性には多いようです。女性と男性の脳の違いが言われていますが、女性は頭に浮かんだことをそのまま言葉にして発する脳のつくりになっているそうです。
 そのために男性よりも言語能力が優れていると言われるのですが、それによってパートナーとぎくしゃくしてしまう結果にもなりがち。それでは抱かれない女へまっしぐら。頭に浮かんだ言葉は相手を喜ばせる言葉なのか、ムッとさせないか、一呼吸ついてから口にする習慣をつけましょう。
 自分が“お姫様セリフ”を彼に言うシーンを第三者として見ることはできませんが、「今テレビでこれがオンエアされていたら、自分はどう思うだろう?」とクールダウンして想像を。
「ゲッ、この主人公の女、超タカビー! ここまで言うことないじゃんね~。あ、ワタシか!?」と気づいてください。そう、スピーディーに彼と自分のシーンを想像できる力をつけましょう。
< 94 / 120 >

この作品をシェア

pagetop