朝の時間


「じゃあな、茉莉」

「うん、またね」


そう言って拓人くんは降りていった。

拓人くんとしゃべって、知ったことは

たくさんあった。

拓人くんは、私と通ってる高校と一駅

しか違わない高校に通ってること。

拓人くんは世界史が苦手なこと。

拓人くんは…

彼女がいないこと。


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