16歳。ー10年越しの約束ー
「俺こそごめん。どうしても言い出せなくて…龍にもしんどい思いさせたよな。」
そう言って壮太は俺の方を見た。
「…何言ってんだよ。壮太は悪いことなんて何一つしてねーだろ…」
俺は自分の無力さを改めて感じて、そう呟くのが精一杯だった。
俺たちの後ろで、壮太のお母さんが鼻をすすっているような声がした。
…泣いているのだろうか。
壮太のお母さんはそのままそっと病室を出た。
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