キミが好き。
私は大学一年からここで働いている。
だから、かれこれ一年半ほど。
「七瀬も関くんのことなんて諦めなよ?
どうせ無理なんだからさ」
私がムスッとしてるとケラケラ笑いながらそんなことを言うのは、同い年の大家 千里。
「え〜だって来年から社会人なのに、だらしないじゃん?」
「本当、お前は真面目だな」
「啓くんだけには言われたくない。」
仕事をしながら話に混じるのは、同期でタメの草ケ谷 啓。
「まあまあ、二人とも真面目だから大丈夫だよ〜」
「「一緒にしないでください!!」」
オーナーの多田 亮平さん。
年齢不詳。
呑気に言うもんだから、啓くんとかぶってしまった。
「本当、お前ら仲いいよな〜」
時間ピッタリに登場する、話題の主でもある関 寛治さん。
私の二つ上の先輩。
自分が話題に上がってるなんて知らずにケラケラ笑ってる。
この人が笑ってると本当どうでも良くなってくる。
すごく、不思議な人。