永久の想々Ⅰ【えいきゅうのそうそう】
ゆっくり息を吐くと、心のザワつきは消え、すぐに静かになった。


「食事はもうずっと摂っていない。お腹も空くことはない」

「へぇ。でも食べられない事はないんでしょ?」

「お腹が空かぬのだ。食べる必要もなかろう」

「朝食作ったから、試しに食べてみてよ」

「お前、本当に人の話を聞いているのか?試すって、何も試す事などなかろう」

「死神って飯 食えるのかどうかとか。食事でも命は延びるのかとか。色々あるけど?」

「食事で寿命が延びる事はない」


そう。この力に気付いていない頃は、普通に食事もしていた。
だが、いつからだろうか。
何も感じなくなったのは。

何百年も食事を摂らずとも、死なないと気付いたのは…。

それだけでも、私はもう普通の人間ではないのだろう。
< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

追憶の灰

総文字数/4,207

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
たった一年。。その一年で、何より大切だった私の世界は変わってしまった ―永遠はあるのだと思っていた ―奇跡はあるのだと疑わなかった ―離れていた時間は、また当たり前の様に繋がり、紡がれていくのだと… やっと逢えたあなたは『初めまして』と私に笑った ☆三上 光 みかみ ひかり(17) ☆天城 陽斗 あまぎ はると(17 ☆吉川 茜 よしかわ あかね(17
夜空に甘い星が降る

総文字数/3,440

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
―その日の夏はひどく蒸し暑くて それから夏が来るたびに、私の心を『あの時』へと連れていく 金平糖にブラックコーヒーを飲みながら 消えない想いは確かにあるのだと、何度も胸に刻みこんで…。 真芥 陽菜(しんかい ひな)高2 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆蒔田 凌(まきた りょう)大学生

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop