君は私の太陽だ

物事はそう簡単には、上手くいかない。

私は放課後かず君に呼ばれた。

愛子は、今日もデートで、超ダッシュで学校を出た。


愛子は一言。


「けじめつけてあげなよ」だった。


教室には、私とかず君だけ。

愛子の言う通りだよね！

智美ちゃんの気持ちも、知っちゃったし。

かず君に、もう一度はっきりと伝えなきゃ。

ましては、同じクラスになっちゃったんだし！

都合が良いのは分かる。

だけど、友達として普通に話せるようになりたい。


「ごめんな？急に呼び止めて。分かってると思うけど…
俺、美佐の事まだ好きなんだ！」


かず君の事、見れない。


「ごめんね！」


「謝らないでいーから！
俺が勝手に好きでいる訳だし…。」


いつものかず君と違って凄い真剣な声。

私は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「いつかまた、美佐が隣で笑ってくれるよーに。頑張るって、決めたんだ！それだけだよっ」

「…ごめんなさい。
かず君とまた、付き合ったら、凄い幸せなんだなぁって、思うんだけど…。
やっぱり無理だよ。ごめんね」

涙出そう。

「じゃあ！なんで？」

かず君が、いきなり私の腕を自分のほうへ引き寄せた。

「きゃっ！」

座ってた椅子が、ガタンと音を立てて、ひっくり返る。

抱きしめられている！

かず君の腕は力強く、離れようとしない！

「お願い！止めて！」

私はかず君の腕を払った。

ガラガラ〜♪

教室の後ろから、人が入って来た。
二、三人の男子達！


「お取り込み中、ごめんね〜。お邪魔しまーす♪」


「いやっだ！！」


武司君！？

武司君だ。

見てたよね？


武司君達は、忘れ物を取りに来たみたいだった。


そして、武司君ではない、一人の男の子が


「かず！女、泣かすなよ！じゃっ。お邪魔しました」


そう言うと、手を上げながら、教室から出て行った。


武司君。

君は、どう見ているの？

私は、鞄を持ち、教室をダッシュで出て行った。


「最悪…。」


何度も叫んだ。



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