君と金魚、夜





「どうして茉侑は桐原さんのことが嫌なの?」


「別に嫌いじゃないんだけどさ、中学の時あたしが今の彼氏と付き合い始めてからこんな感じ」


「そうなんだ」


「あいつあたしの彼氏のこと取ろうとしたんだよ?」


「本当にそんなことするの?」


「挙げ句の果てにあいつがあたしのことハブろうとしてさ、クラスがすごく荒れちゃって、関わりたくないってだけ」




桐原さんは茉侑の彼氏のこと好きだったんだきっと。




「華ちゃんいつでもあたしらといていいからね」


「うん!」




華が一緒にいることは悪いことじゃないけど、華がの親友は桐原さんで、桐原さんの親友は華だから。


あたしは華と桐原さんは一緒に行って欲しいと思ってしまう。






< 187 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop