君と金魚、夜





あたしは近づく海先輩と鋭い目にあたしは一歩下がる。


海先輩に頭を抑えられる。




「え?ちょっと何」




いきなりキスをされた。


唇、じゃなくておでこだった。




「水希ちゃん付き合おう、ってお前が兄貴を諦めるまで言い続けるからな」


「……」


「そんなに睨むなって。唇でも無いのにお前顔赤すぎ」


「帰ります」




あたしは鍵のかかっていた部屋を開けて外に出た。


心臓は動いていた。





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