君と金魚、夜





その公園は大きな森みたいな公園だった。


噴水から伸びる何本もの道が森の方へ放射状に続いている。


ベビーカーを押すお母さんがいて、おしゃれな大学生がいて。


それに会社員も。


夕方の皆が帰る時間は人通りも多かった。




噴水は大きく、夏のこの時期には涼しかった。


小学生が噴水の近くで水を触っている。


すごく涼しそう。



あたしはベンチに座り暫くボーッとしていた。




「はぁ…」





< 48 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop