好きになった人、愛した人。
呼び出し
奈生の声を聞いて安心して眠りに着いたあたしは、翌日昼前に目が覚めた。


今日はちょうど大学の創業記念日で全学部休みだったから、結局ゆっくり眠れたことになる。


久しぶりに思い出した、太一との出来事。


あたしがもうちょっと、緊張に弱い太一を気遣うことができていれば、自体は変えられていたかもしれない。


あたしが受かって、太一は落ちた。


その事実が逆ならば今も4人変わらない生活が遅れていたかもしれない。


でも、そんなことを望んでも事実は変わらない。
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