好きになった人、愛した人。
話し合い
再びソファに戻った太一を確認してから、あたしは口を開いた。


「あたし、太一にずっと殴られてきたの」


「なに?」


突然の告白に叔父さんは目を丸くし、叔母さんは口元に手をあてた。


この前の事があったからうすうすは感づいていたのかもしれない、あたしの言葉はあまり疑われることなく、2人の心へと入っていった。


「殴られるのは決まって、あたしと比較されるような事を言われたときだった」


「そんな……」
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