俺の女
優しさ


大体の処置も終わり、なんとか
帰ってこれたメンバーだったが…

……今の状況は。


半泣きでドアを叩いて叫ぶ恋嘩。
その後ろで困った顔をして腕を組んでいる男達。



恋嘩 「美蘭ー!!!入れてよぉー!(泣)」

美蘭 「こんな時間までなにしてたのよッ!しかもなに?!その格好!!!皆ケガしてるし!なにして遊んでたの?!」

《いや…別に遊んでたわけじゃ…》

恋嘩 「ごめんなさいー!入れてぇー!!!」

美蘭 「駄目!!!今日は外で反省しなさい!」

恋嘩 「そんなぁー!!!(泣)」

美蘭 「…ばかっ」



…すると、怒っていた美蘭の声が、急に弱々しくなった。
鼻をすするような声も聞こえる。



恋嘩 「…美蘭?」

美蘭 「…心配したんだからッ…」

恋嘩 「…美蘭……ごめんなさい…」



…すると、ドアの向こうからもう1つの声が聞こえた。



諒弥 「入れてやれよ。美蘭。」

愁洩 「諒弥?!てめッ…そこにいんのか?!」

匠 「開けろよぉー!!!」

諒弥 「開けていい?」

美蘭 「…うん…。」



―――――――ガチャ。



諒弥 「…えらぃ有様だな…(笑)」

愁洩 「うっせぇ…(笑)」

恋嘩 「美蘭ッ…」



パンッ…!!!
< 94 / 324 >

この作品をシェア

pagetop