不機嫌な果実
半分ずつコップに入れ、

オレンジを二人で飲む。

凌也はそれを飲んで、嬉しそうに笑った。

・・・

私を助けてくれて以来、

前みたいに少しずつ、

2人の距離が近づいて、凄く嬉しかった。

・・・

何でもない会話をしながら、

2人の時間が過ぎていく。

その時間が心地よくて、

知らないうちに、

居眠りしてしまっていた。

・・・

凌也の肩を借りて、

スヤスヤと寝息を立てる。

「おい、起きろって」

「・・・」

起きることなく、私は夢の中。

・・・

凌也は溜息をつき、

私の顔を見ながら、フッと笑う。

私はそれに気づくことなく、眠り続ける。

・・・

そっと温かな唇が、

私の唇に触れてる事も気づかず・・・
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