視界の端の黒い靄 ~ MOYA ~
私の目の前に、白い靄が広がっていき人形になっていった。
画面の中のお父さんは、アパートのチャイムを鳴らしている所だったんだ。
「お父さん!!やめて!!!」
私がそう叫ぶと、人形になりつつあった《白い靄》の中から声が聞こえてきたんだ…。
数日前まで、当たり前の様に聞いていたその声が…
「…いいのよ?香歩。私達は、あなたを守れれば、それでいいの…。」
「お…お母さん…。」
その《白い靄》の中には、優しく微笑むお母さんの姿があった…