ココロノツバサ




「私は…っやっと気付いたのに!なのに…っもう、私に絡むのはやめてよ!」




そう言って、また走りだそうとした。

すると、



「…待てよ」




今度は、腕を掴まれて逃げられなかった。




「離して…っ、離してよっ!」




もがいて、もがいて。
必死で暴れた。

それでも、



「離すかよ」




やっぱり、男と女。
力の差は歴然で。




「どうして…っどうしてよ!」




持っていたカバンで必死に抵抗した。

するとまた、




「俺は、お前が好きだから」





そう言われて。

でももう、私は。




< 20 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop