世界聖戦
それからどのくらいの時間が経過したのだろう。

「……」

立ったまま絶命したランスロットの身を抱え、グレゴリオは祭壇に寝かせて弔う。

自らの胸に刺さったアロンダイトを引き抜き、その傍らに。

「敵ながら見上げた義侠心…キリスト教の使徒、ランスロット…その名、決して忘れん」

グレゴリオはランスロットを手厚く葬る。

その時間を割く事でカタリナが、より遠くへ逃走したとしても。

決して弔いに手を抜く事はなかった。










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