世界聖戦
が、剣術そのものが特筆されるほど際立っている訳ではない。

寧ろヘヴンの見立てでは、剣の腕前はランスロットの方がずっと上だろう。

英国王室が『騎士(ナイト)』の称号を与えたほどの剣士。

しかしそれでも、ジャンヌはヘヴンに対して脅威を与えていた。

言うまでもない。

その手にした霊装ジョワユーズの為だ。

ランスロットの持っていた霊装アロンダイトは『神殺しの魔剣』にまで霊格が上がったとはいえ、斬るものを『神』と『魔』に限定した霊装だった。

『神』と『魔』には無類の強さを誇るが、それ故に相手を選ばなければならない扱いの難しさがあった。

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