世界聖戦
ヘル、グレゴリオ、ファティマ。

ヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂に待ち構えているであろう祓魔師の刺客は、これで全員退けた。

残るはあと一人。

「メサイア司祭…」

ヘヴンは階段の先、ヴァチカン宮殿へと続く扉を見る。

「ごめんヘヴン…本当は私も行きたい所だけど…」

グレゴリオを押さえつけたままジャンヌが言う。

「すみませんヘヴン…私も、ファティマの地獄の幻視を受け止めた際に力を使い果たして…」

階段の踊り場に跪いたままのカタリナも項垂れる。

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