こらしめ屋
あたしは続けた。
「あたしが経営してる『こらしめ屋』はさ、悪を正す為にやってるの。弱い人の味方でいたいんだ。だからさ簡単に実行するわけにはいかないんだよ。わかってくれた?」
あたしは3人の顔をみた。
海と渉は感動してた。
「うん!!わかった!
正義の味方だもんね♪」
「やっぱりこらしめ屋は正義の味方なんですね!!僕も悪を正せるようになりたいです!!」
和樹はというと、話が終わった途端、違う方向を向いた。
ちゃんと聞いてたのかな?
それとも…?
あたしは、まさかね、と自分に言い聞かせて、海と渉からそっと離れた。
きっと今のあたし、ひどい顔してる。