【完・短編】届かないラブレター。
私は春が好き。
でも、仁を好きになって冬がどうしようもなく好きになった。
だから仁。
次は冬の話をしよう。
私たちの住んでるところは田舎で高齢化社会の最先端みたいなところ。
だから、中学も山奥にあって、冬はすっごく寒かったよね。
なのに、中学は変なところケチで中々カーディガンを着させてくれなかった。
それなのに暖房もつけてくれない。
教室にあるのに、設置してるのに、形だけ。
「学ラン、ズルい!!首まであるし、下にジャージも着れるし。セーラ嫌!!」
いつも仁に文句言ってたよね。
『俺に言うなよ』なんて言いながらもちゃんと聞いてくれたよね。
ほんとに仁は優しかった。
大好きだった。