【完・短編】届かないラブレター。
私はそんな仁が眩しくて、見てられなかった。
県立の結果も出ずに卒業を迎えた私は、未来なんて、希望だなんて、見えなかった。
見つからなかった。
式も終わり、皆校舎の前で友達同士で写真を撮りだした。
『架帆、写真撮ろ~』
人混みを掻き分けて優里が顔を出した。
『はい、チー…』
『待て待て!俺を入れろよ!』
嬉しかったんだ、私。
自分からじゃ絶対に一緒に撮ろうなんて言えなかったから。