16の月-過去に戻れたら‥【完結】



慣れない場所で、落ち着かない‥

まして、高宮さんの親父さんとは面識もない。

新聞でチラリと顔写真を見たくらいだ。



しばらくすると、扉が開き刑務官と親父さんが部屋へ入って来た。

俺は椅子から立ち上がり、頭を下げる‥




心臓が爆発しそうな程早く鼓動を打つ‥


高宮さんの親父さんでもあるが‥
何より人を殺した殺人犯なのだ‥

顔を上げるのが怖い。
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