16の月-過去に戻れたら‥【完結】


何も見ていない。目など合っていない。
僕は知らない。僕には関係ない。

卑怯者と呼ばれたってなんでもいい。
僕と同じ立場になってみろ。
誰だって僕と同じ考えになるはず。
何十人という批判の目を浴びたくはない。
皆そうだろ?
高校生活はまだ3年もあるんだ。
出来る事なら何事もなく平穏に過ごしたいんだ。


ブツブツと呪文を唱えるかのように早足で
部室へ向かう。


僕は、今日あった事を忘れるかのように
部活へとのめり込んでいた…。



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