マー君(原作)
これでよかったんだ。僕は間違っていたんだ。

ずっと逃げていたんだ。

自分自身から。マー君になることが僕の使命、そう思っていた。でも、それは違った。

洋太が教えてくれた。

良一が教えてくれた。

僕が二人を殺せなかったのは、きっと自分が許せなかったからかもしれない。いや、違う。

二人が僕を助けようとしてくれたからだ。

だから、僕はこうして自由になれた。

マー君から解放され、自由になった。

長かった。

本当に長かった。

ずっと檻の中に閉じ込められていた気がする。マー君という檻の中に。

それもこれで終わりだ。そう、もう僕は。

間宮はカプセルの中、自分の体内から魂が抜けていくのを感じていた。それは血となり、撃たれた箇所から流れ落ちていく。

そう、もう僕は消える。ここで。

今度こそ。

洋太、良一。

僕は逃げない。この恐怖から。

だから、僕を許してくれ。こんな馬鹿な、間抜けで、皆の足を引っ張ってばっかりな、こんな僕を。

許してくれ。

マー君は僕を離れた。もう、僕に存在価値はない。

だから――。

許してくれ。

皆。

本当に、

ごめん。
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