深層融解self‐tormenting◆番外編◆
マジでやべぇ!!!!

俺、華音のことすっかり忘れて競技に熱中してた!!


朝からアイツの機嫌を悪くさせてしまったから「何でも言うこと聞く」っつったのに、今度は放置プレイかよ!



「クリス、悪いけど華音に電話かけてくんない?ちょっと俺今ヤバイから」


アイツ絶対怒ってるだろうから、俺からの電話には出ないかも知れない。クリスなら大丈夫…かも。


それはそれで悲しいもんがあるんだけど。


それよりなんて言い訳をしよう。いや、素直に謝るべきか……。


『アブノーマルプレイの後に放置プレイごめんなさい』


うっわ、最低だ、俺。


頭を抱えて悶々としている間にも、耳にはクリスの話し声が聞こえてくる。


「そう。分かった。じゃあ今からそっちに行くから。カノンは飲んじゃダメだよ?」


そうして携帯をプツリと切ると、クリスが俺に向き直った。


「カイやハルオミ達と一緒にいるって。あっちの広場だってさ」

「分かった。あの、さ。華音は怒ってなかったか?」



本来ならクリスにこんな事を聞くのは嫌だ。なのに自分が蒔いた種でこうなったんだからやりきれない。



「カノン?いや、すごく機嫌が良かったけど?」


……とりあえず、クリスに対しては機嫌が悪くない…と。

もし立場が悪くなったらクリスを盾にしようか。いや、でもそれじゃまるでチキンじゃん。


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