深層融解self‐tormenting◆番外編◆
狼の遠吠え
慇懃無礼にも兄貴はズカズカと蒼季の部屋に入り込んだ。
そしてどかりとソファーに座り足を組んで、ベッドの上に座る蒼季を見て、いきなり言うには。
「お前、サーキットでアルファロメオ転がせるか?」
だった。
おいちょっと待てぇぇい!!!!
ここまで来てそういう話をするのは止めてくんない?蒼季がその気になっちゃうじゃん!!
「……アルファロメオの、何?」
ほらごらん!
蒼季の目がさっきの甘々なもんじゃなくて、バトル前の爛々としたものに変わっちゃったじゃないか!
「155。相手はフィアット・テムプラ。どうよ?」
「……たまんねぇな。本場で転がしたいとは期待してたけど」
「なら決まりな。明日の夜9時。調整したけりゃ下にある。今から試してみれば?」
「ちょっと待てぇぇぇぇ!!!! またなんで私を除いて話を進めてんの!? なんで蒼季に走らせるの!?」
蒼季も蒼季だよ!
ここまで来て、車の話しとかバトルの話しとか!
それに目がもうギラついてるし、臨戦態勢に入ったし!
「華音。ちょっと行って慣らしてくる。お前も行く?」
そしてどかりとソファーに座り足を組んで、ベッドの上に座る蒼季を見て、いきなり言うには。
「お前、サーキットでアルファロメオ転がせるか?」
だった。
おいちょっと待てぇぇい!!!!
ここまで来てそういう話をするのは止めてくんない?蒼季がその気になっちゃうじゃん!!
「……アルファロメオの、何?」
ほらごらん!
蒼季の目がさっきの甘々なもんじゃなくて、バトル前の爛々としたものに変わっちゃったじゃないか!
「155。相手はフィアット・テムプラ。どうよ?」
「……たまんねぇな。本場で転がしたいとは期待してたけど」
「なら決まりな。明日の夜9時。調整したけりゃ下にある。今から試してみれば?」
「ちょっと待てぇぇぇぇ!!!! またなんで私を除いて話を進めてんの!? なんで蒼季に走らせるの!?」
蒼季も蒼季だよ!
ここまで来て、車の話しとかバトルの話しとか!
それに目がもうギラついてるし、臨戦態勢に入ったし!
「華音。ちょっと行って慣らしてくる。お前も行く?」