オトコの娘。*彼氏、ときどき、女の子!?*
例えば、産まれてまだ3日の超新生児だった葉司に『女は死んでも守れ』と言ったり、思春期にはプライベートなことにまで口出しをされ、彼女も作れず、散々な高校生時代を余儀なくされたりと、葉司にだけ厳しいという。
下に妹さんがいるのだけれど、妹さんたちには甘く、自分にだけ厳しい父親への反発心から、葉司は“オトコの娘”になったのだった。
しかし、荷物を取りに行き忘れていたことは、あたしの落ち度であり、いくら謝っても足りないのだけれど、それと純平があたしに助けを求めるのとは、どういう関係があるのだろうか。
それがいまいち分からず、今にも泣き出しそうな顔をしている純平にはすごく申し訳ない気持ちなものの、聞かずにはいられない。
「あの……さ、純平」
「ん?」
「葉司が今、すごく大変なことになってるのは分かったんだけど、それとあたしと、どう関係があるの? 確かに荷物をそのままにしてたあたしが悪いよ。でもさ、助けてくれって言われても、具体的にどうしたらいいか……」
「ああ、そうだよな、言い忘れてた」
「……ん?」
そうして始まった純平の話は、元カノ、という立場のあたしに頼むようなことではなく、どちらかというと、わりと無神経な話だった。