不条理な恋   理不尽な愛  (ベリカ版)【完】
9

…遭遇

私は、昨夜も今も、病院に行った結果を、ぐるぐると本当にぐるぐると考えた。

鬱っぽい私がこんな時、前向きな答えを導き出せるはずもなく…


次の日も、結局病院に行った。

それは重大な決断をするためだった。

たぶん…

やっぱり…

でも…

そんなことできない。


そう思いながら、私は廊下で一人腰かけて呼び出しを待つ。

そんな私の視界に信じられない光景が…

飛び込んくる。


大希さんと、若い男性が廊下を歩いてこちらに向かってきている。

突然の遭遇に私の心臓は壊れそうなくらい早かった。

耳の中にドクドクという音を響かせながら、私は平静を装った…

お願いだから…

お願いだから…

気がつきませんように…


私はソファーに座ったまま俯いて彼らをやり過ごそうとしたのに、

歩く男性達は私の前で足を止めた。

やっぱりそんなことは…

無駄だった。


「ほのか?何で…

ここで何をしている?」

大希さんとこんなところで遭遇してしまった。

それも見つかってしまうなんて…

私はそのままの姿勢で何も答えなかった。でも彼がそんなことで引くはずがない。

「すまんが、喫茶室で時間をつぶしておいてくれないか?後で行くから…」

そう男に言って彼をこの場から追い出した。
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