消えた同級生【玩具の女編】
父親はものすごい大きな会社の社長で、日本経済に大きな影響力を持っているらしい…それこそ政治家なんかを顎で使うような人間だった。金持ちで御屋敷に住んでいた…


「やはり、操には子供が出来ていたのか…操によく似ている…」

父親が初めて俺に言った台詞は今でも忘れられない

父親にはちゃんとした家族があった

俺以外に兄貴と弟。兄貴はガリ勉だがスポーツは全く出来ず、弟は引きこもりだ。

愛人の子供なのに、俺は一年間この家に住むことになる…


有名な私立校に転校し、肩身の狭い毎日を送る

義理母から、兄弟から嫌がらせを受けうんざりしていた…

父親は家庭の事は全く無関心で、後継ぎのことばかり気にしている

母が一体何に怯え、何から逃げていたのかを理解するのに、時間はかからなかった

俺は何故か昔から頭は良かった。授業を聞くだけで何だって理解できたし、試験勉強をあえてしなくても満点を取ることだって出来た。

父は俺のIQを調べ真剣に跡取りとして考え始めた頃、俺の飯は出なくなった…
ババアが家政婦に命令して、俺の食事の準備をさせなかった
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