消えた同級生【玩具の女編】
太門さんと結婚すればいいのに

…そうすれば…私…




私は一日パスを渡され、パスケースに入れて首からさげる。

太門さんがはしゃいで、私とセイコちゃんが爆笑する。


結局私は楽しくなるんだ…


二人が大好きだから



パレードが終わったのか、突然の人込みに私はのまれそうになった…

「危ない!」

ものすごい力で私を戻し、ぎゅっと抱きしめられた。

「…良かった…いなくなるかと思った…」

セイコちゃん…



セイコちゃんの娘さんは、追いかけて来た元旦那さんの運転する車に、誤って轢かれたそうだ…



太門さんが教えてくれた。
太門さんはたまたまその事件の担当だったって…

「セイコちゃん、碧依は大丈夫だよ…」

珍しく太門さんが真剣な顔をしている。

「わかってる…」



人はみんな痛みを抱えてる。

それを感じるたびに、涙が出そうになる。


痛い…


みんなが幸せになれる日が、早くきますように……


私はセイコちゃんの腕の中で静かに目を閉じた。
< 205 / 369 >

この作品をシェア

pagetop