消えた同級生【玩具の女編】
「た、た、太門さん!帰って来たら声くらいかけてよ!死ぬとこだった!!」

「ごめん、一応声かけたんだけど、あまりに真剣な顔してたから…
でも、勉強してるフリして遊んでるなんてフェイントだな〜」

この男は同居人の太門(たもん)さん。20代中盤くらいの外見で、大人の男って感じのイケメン。恋人ではなく、仕事仲間のようなもの…
超あほのくせに一応警察官僚、いわゆる、キャリアである。

「ご飯は?今日五目ご飯と、豚汁作ったけど…」

「五月なのに豚汁!?豚汁って秋に食べるんじゃないの?そしておかずは?」

「文句があるなら食うな!」

すごい顔で睨んだら、大層恐縮した男になってしまった。




「わーい、おいしいな〜」

愛想笑いをしながら、横目でこちらをちらっとみる。

その手にはありえないくらいどんぶり山盛りの五目ご飯が乗っかっていた。

「全部食えよ!」

横目で睨んで言うと、太門さんはまた小さくなった。



「ねえ、この年表見て」

太門さんに見せて軽く説明する



「で、ここで付き合う心理ってなんだと思う?」






「復讐…」






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