消えた同級生【玩具の女編】
優しく見つめられる

顔がポンと赤くなって、心がじわじわと温かいものに満たされた。

「う、うるさいっ!わかったよ。歳なんだからさっさと寝ろ、クソオヤジ!」

「か〜わい〜。じゃ、おやすみ」

太門さんは牛乳パックを持って、部屋に消えた。

私は用意されたコップの牛乳を飲み干して、学校に行く為お風呂に向かった。



ゆっくりお風呂に浸かって、天井を見る

−−覆面特殊捜査員。それが私の仕事…

私はとある調査の為、太門さんの下で働く特殊捜査員だ。

年齢とかは実際そのままだけど、高校に入って、中から調査するために派遣された、いわば専門の助っ人。
もちろん、私が所属する捜査課以外の捜査員も、学校側も私の正体は知らない…
私は、私の調査しているものとセットで極秘なのだ…

なのに、自分の身内を調べる日が来るなんて……








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