【短編】レタスとサバ

プリンセスは正義の味方

「覚悟は出来てるのか?」

「何の為の商店街イメージキャラクターなのよ!」

私はゴマシオと向かい合いながら睨み合った

「アイドルなんてちんたらしたこと、もう止める!私は今日から商店街の正義の味方よ!」

はあ………

ゴマシオが深いため息をついた

「じゃあ行くか…」


ゴマシオは立ち上がって、私はギャル風のミニスカで立ち上がる

そして外に出た



今日は商店街主催のカラオケ大会

もちろん、サクッとテレビに映る

私は今からこのカラオケ大会の司会をかって出た



サバではなく、私が…





「みなさーん、こんにちはー!」

笑顔でマイクを握る

美容院で可愛く髪をセットし、メイクだってバッチリ!

今日のデキはハンパじゃないんだから

「あれ?レタスだー」

小学生の子供達が笑顔で指をさす

私はそれに笑顔で手を振った

「本日カラオケ大会の司会を務めさせていただくレタスです!よろしくねー」

みんなが楽しそうに拍手をくれた

よしよし、盛り上がってきた…

本領発揮してやる
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