キミと生きた時間【完】
城内高校の正門の前に着き、乱れていた息を整える。
そんなあたしに注がれる好奇のまなざし。
それから逃れるためには、勇気を出して誰かに話しかけるしかない。
「あのっ、すみません!!」
あたしは一人で歩いてきた穏やかそうな男の子に声をかけた。
「なに?」
「あの……2年A組に宇宙君っていますか?」
「宇宙?何それ」
「顔がすごく整ってて、少し口が悪くて、だけど優しくて……。宇宙っていう名前に近い男の子なんですけど」
「そんな奴、いないなぁ」
「そんなはずないんです。お願いします、よく思い出してもらえませんか?」
「そういわれてもなぁ……。俺、2年C組だし……」
男の子が腕を組んで考え込んでいるところに、その友達と思われる男の子が声をかけてきた。