キミと生きた時間【完】
「ごめーん。許してくれるよね~?」
「うん……」
許せるはずない。
心の中ではそう言い返せても、口に出すことはできない。
呆然とするあたしをじっと見つめ、うんざりした表情を浮かべると、美奈子達はそろって部屋から出て行った。
4人を追いかけることもせずに、部屋の中に立ち尽くす。
荒木さんの忠告を素直に聞くべきだったのかもしれない。
そうすれば、お父さんにもらった香水を壊されることもなかったのかもしれない。
そうすれば、こんなにも惨めな思いをしなくて済んだのかもしれない。
そうすれば……――。
「おじゃましました~!!」
玄関扉を開けて出て行ったのだろう。
4人が帰ると、家中がシーンっと静まり返る。
その途端、何故か急に涙が溢れだした。