恋結び ~キミのいる世界に生まれて~

おまけに熱いし、火照りもあったんだろうな。


なんだかやる気満々の人みたいで恥ずかしいよ……。



翔平は軽く笑ってあたしの手を握ると、部屋の中へ誘導した。


そのままゆっくり唇を奪われて、優しくベッドに倒される。


その上から少し遠慮がちに体重を乗せる翔平。


その手が、シャツの裾に掛かった。


……っ、


ふと浮かんだのは、今頃沖縄の夜を満喫しているお母さん。


「お母さん…悲しむかな」


兄妹として育てたはずの2人が一線を越えようとしている。
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