恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
「そっか……」
莉子は消え入りそうな声で呟いて
「…昨日も……12時過ぎまであたしと理人は一緒だったの……」
膝の上に揃えた手をギュッと握り締めた。
「………」
莉子の口から聞かされると、もう知ってるくせに何とも言えないショックが襲った。
「あたし…眠くて…もう寝ようよって言ったら、もうちょっと起きてるって理人が……。だったら帰ってよ…なんて冗談で言ったの。
ほんとに帰す気なんてなかった。家に帰りたくないのが分かっててそう言っただけ…あっ…」
直後、莉子は気まずそうに指を口に当てた。