恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
「鍵って…なんで俺が……」
「ごまかさないでよっ!」
ここまで来てもしらばっくれる翔平に、呆れを通り越して笑いさえ出てくる。
本当に翔平は嘘が上手だね。
あたし全然気付かなかったもん。
そうやって半年もあたしを騙して。
一人で勝手にあたしから離れて――っ…
この悔しさをどこにぶつければいいのっ……
「……うぅっ…」
翔平の体からズルズルと腕が滑り落ち、あたしは床に手をついた。