冷酷社長の極上の愛②
静かにしまったドア。

部屋に取り残された私と宗吾。

・・・

宗吾は力が抜けたのか、

ベッドの隅に腰を下ろした。


「宗吾さん、ごめんなさい」

「・・・ったく、心配させやがって」

・・・

宗吾の言葉使いが変わった?


「宗吾・・・さん?」

「オレがどれだけ心配したかわかってるのか?」


「・・・ごめんなさい」

きっと私が思ってる以上に

心配したに違いない。

だって、額には汗がにじんでいた。

きっと走って来たんだろう。

もう、ごめんなさい、という言葉しか浮かばない。

・・・だって、

黙ってここに来た時点で、

もう私が悪いと言うのは、

分かってたことだから。

・・・

「こんな時は、必ずオレに言え」

「・・・はい」

「もっとオレを頼ってくれよ」
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