パッセージ


「奏汰」


「なんだよ」


「好きです」


「……はぁー…」


そんなわざとらしく溜息つかなくてもっ!!


「お前さぁ、言葉の意味とか理解してから言えよ…」


「してるよっ?」


驚いて奏汰を見上げる。

こげ茶の綺麗な瞳がこちらを向いていて胸の鼓動が高鳴る。


「やっぱり奏汰はカッコイイねっ!」

「はぁ…」


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