君と図書室で

「ねぇ、由佳」

「…はぃ」


 由佳って呼ばれるのまだ恥ずかしい…。

 って、恥ずかしがってる場合じゃなくて。


「なぁに?」

「オレさ、由佳とならこれから先ずっと笑っていられる気がするんだ。でもたまにケンカしたり泣かせたり…まぁ、いろいろあると思う」

「う、ん…」

「でもさ、そんなの乗り越えて…またいっぱい笑っていきたいんだ」

「…うん」

「あ~上手く言えないけどさ。…こんなオレについて来てください」


 …ヤダ。

 そんな急に言われたら…っ


「あはは~また泣かせちゃった」

「う~っ」


< 102 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop