君と図書室で

 …楽しい。

 大地の笑顔を見るだけで。


「「!!」」



 目があった。

 それだけで心臓が跳ねる。


 微笑まれる。

 それだけで心が震える。



「由佳、もう二人で帰っちゃおうぜ!」

「…うんっ!」

「それじゃチンパンありがと。また明日な!」

「チンパンじゃねーっ!」


 後ろでチンパン…

 じゃなくて明良君が叫んでいるのを聞きながら、私たちは走り出した。











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