結婚の賞味期限 人生の消費期限【完】
「それより奥様とご家族をぜひ紹介してください…」

「あぁ~佐々木君、隅に置けないね。こっち妻の雅子(まさこ)と、

右が長男10歳、左が次男、そして3男。うちは3人年子で男ばかりだ」

「初めまして…

お子さんたち、可愛いですね」

「この度はおめでとうございます。いつも主人がお世話になってます。

私も女の子欲しかったんですけどね…

結果やんちゃ怪獣3匹に、夜現れる俺様大怪獣1匹とこうやって日々

格闘してます」

奥様は笑いながら食べ物を切り分けたり、

お手拭を出したりかいがいしく面倒を見ている。

「仕事は続けたかったんですけど、何せ3人の年子だったから…

2人目を出産した時に挫折してしまってね。ひなさんはすごいですね。

私も子育てが落ち着いたら、またパートでいいから

働きたいなとは思っているんですけど、まあいつになるんでしょうねぇ~、

パパ?」

奥様が課長に向ける眼差しの優しさに温かいものを感じた。


「おばちゃん、かわいい…」

長男の洋介(ようすけ)くんが私の方を指さした。

「おじちゃんにはもったいないよね」

次男の俊介(しゅんすけ)くんも負けずにませたことを言う。

「そうだよね。おじちゃんにはもったいないんだけど、

でももうおじちゃんのだ。ねえ、いいだろう?」

笑いがテーブルいっぱいに広がった。
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