キライノカケラ
三日間 千尋は学校に行かず 家にいた。


アタシはそんな千尋を見守るしかなかった。


まさか後を追ったりしないよね


それが怖くて 学校に行く前に


「千尋・・・・・生きてね」って言った。


千尋が振り返って


「わかってるって・・・・・
これからは 花の分まで 生きるから
二人分………忙しくなるから 今のうちに休んでる」


そう言って笑った。



泣き腫らした瞼は 千尋の目をすっかり隠してしまった。


「涙ってさ どんなに流しても
枯れないんだな・・・・・・」

「一杯泣いていいよって言ってんだよ。
たくさん泣いて泣いて……ここでは好きに泣けばいいよ」

「なんかキョンタには めっちゃ素の俺
見られてるな・・・・・・」

「家族じゃん・・・・」


そう 家族だもん・・・・・・。



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