毒舌に惑わされて
思い出した…消したいくらい思い出しくない過去だけど、ほぼ全裸状態を見られていたをおもいだす。

だからと言って、簡単に抵抗もなく見せれるわけもない。

部屋から出ていけと言っても出ていかないから、私は洗面所で着替える羽目になった。

そして、ベッドに戻ると…


「ちょっと、何で聖也がここで寝てるのよ」


「ん?だって、寝るとこはここしかないし。何とか2人で寝れるだろ?」


「帰りなさいよ」


聖也は人の断りもなしにTシャツとパンツ1枚の姿になってベッドに寝ていた。


「もう、眠いんだよ。すぐに寝たい。明日、休みなんだから気にするなよ」


いやいや、休みだから泊まっていいなんてことはない。それに十分気にするから。

恋人同士なら当たり前のお泊まりだろうけど、私たちは何の関係もない赤の他人だ。


「いいから、早く寝よう。入れよ」


聖也が体をずらして空けた部分を叩く。

そこは私のベッドなのに、何で指示されなくちゃならないの。


「おい、眠いんだから恥ずかしがってないで早くしろ」


「別に恥ずかしくなんてない」
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